TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

三菱・プラウディア Vol.75 (2000/3/8)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.75 (2000/3/8) 毎週発行
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★3月6日放映
【三菱・プラウディア

プラウディアデボネアの後継モデルですが、目指したのはフルサイズの国産最高級VIPカーです。個人で所有するにはちょっとケタ外れの大きさと仕様で、デボネアのパーソナル・ユーザーが、プラウディアに買い替えるといった対象ではないようです。

プラウディアのオフィシャル・ページはこちら
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/PROUDIA/
をご覧ください。

基本スペックは、4.5リッター、V8DOHC、280ps、トルクは42Kg。
燃費は10・15モードで8.2Km/Lと公表されています。価格は640万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、7.4Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は59~60dBでした。

長いこと新車情報を観てきましたが、60dBを切ったクルマは記憶に無いです。三本さんも試乗VTRの中で、静かだ静かだとうるさいくらい連呼していました。

全長5050、全幅1870、全高1475、重量1990kg。ちなみにセルシオは、全長4995、全幅1830、全高1435、重量1800kg。セルシオよりデカイです。

三本さんも言っていたように、これはカンパニー・カー(法人車)です。いわゆるトヨタのセンチュリーや日産のプレジデントと同じカテゴリーかと思われます。

国産初のリムジン、ディグニティーと呼ぶ仕様を用意しています。プラウディアの全長を28センチほど長くしたもので、手っ取り早くリムジンを求めたいならば、ディグニティーを買えばいいということになります。

高速道路では強大なパワーとトルクで、「むかしの6リッタークラスのアメ車のようだ」との感想です。このクラスでFF。しかしFFらしくない重厚な乗りごこち。

三菱の人が「遮音は徹底的に強化している」と言っていたその静粛性は、特記すべきレベルに達しているようです。タイヤも特に静粛性を考慮した専用タイヤを装着。

ハンドリングはおっとりした感じ。「ハンドリングうんぬんのクルマではない。できれば後席でふんぞり反っていたい」とのこと。

山坂道でも「フロントは大きなエンジンを積んで重たいハズなのに、FFのクセは感じない」とのこと。シフトショックもほとんど体感できないレベル。

今回は後席での試乗もしていました。風貌的にはどこかのワンマン社長みたいな三本さんですが、やっぱり後ろの席は似合いませんでした。

FFだから、床に出っ張りがなくフラットで足元は広々しています。試乗車のシートはオプションの白っぽい豪華なレザーで、私も機会があったら、ちょこっと座ってみたいものです。大きなアームレストや電動シート。至れり尽くせりのVIP席。

三本さんは「クルマで寝るの大好き。家のふとんで寝るより寝つきが良い。プラウディアの寝ごこちは最高かも」などと言っていました。

キャンパーならいざ知らず、セダン系で寝るのは、首が痛くなるし全然快適ではないと思うのですが。私ごとで恐縮ですが、まず人の運転するクルマで寝るというのがイヤです。またクルマの中で飲み食いするのも好きではありません。

とにかく、自分が運転せずに快適に移動するクルマとして、文句の付けようがないレベルに仕上がっているようでした。そして何よりも静か。これに尽きます。

こんなに大きな車体ですが、シャーシーはデボネアから流用しているとのこと。

ボンネットを開けると、大きなカバーに覆われた4.5リッターV8のGDIエンジン、立派です。このほかにV6ユニットも用意されています。

以前は「エンジンルームがゴチャゴチャしてみっともない。スッキリできないものか」などとよくツッコミがあったものですが、ブロックを平然と並べたようなエンジンルームに、「スッキリし過ぎてなんだか寂しい」と言っていました。

後席のドアーはバン!とやらなくても、電動でキッチリ閉ります。トランクも同様。ここまでしないと最高級とは言えないのかもしれません。

ボンネットフードはダンパー式ですが、トランクフードは最高級とは思えないヒンジ式。いつものように「ヒンジはラゲッジスペースを狭くする」とツッコミます。

三菱の人は「ヒンジ式のほうがヨレに強い。フードが大きいですから」と反論すると、三本さん妙に納得してしまいました。

この新しいVIPカーが、どれだけ日本のVIPシーンに浸透していくのか。このジャンルでは選択肢が少ない分、意外と健闘する気もしますが、選ぶ基準がよくわからないのでなんとも予想できません。

さて、今週のインフィメーションコーナーでは、神奈川県の三浦縦貫道路(有料)が一部開通した、という話題でした。夏場、このあたりは海水浴でにぎわい、生活道路の渋滞がすごいそうで、この完成によって改善が期待されます。

この話題を受けて三本さんは「道路というのは国や国民の財産であり、国がつくって無料で利用できるようにすべき。公団や公社方式だと今回のように有料になってしまう」と少し怒っていました。

うんうんと聞いていた三清さん。プラウディアについては「ぜひぜひ後ろに乗ってみたいクルマですね!」とのこと。

(妄想)三清お嬢さま。私は三清家のお抱え運転手。三本さんにそっくりな三清パパは、プラウディアの後席に乗るとすぐにガーガー寝てしまいます。

三清お嬢さまはドライブ好き。お嬢さまと2人だけで和気あいあいと楽しい会話でもしながら運転したい。しかし三清パパがいつも一緒です。まるで番犬のようだ。

老舗の百貨店の前でお嬢さまだけを降ろして、番犬パパだけ別の場所へ送ります。

このオッサンさえいなければ・・・アクセルを必要以上に踏み込み、無謀に飛ばしている自分がこわい。

★次週の予定
トヨタ・WiLL Vi