TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ダイハツ・YRV Vol.106 (2000/10/13)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.106 (2000/10/13) 毎週発行
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★10月9日放映
ダイハツ・YRV】

昨年の東京モーターショウで出ていたものが、そのまま市販車になった感じです。「YRV」は開発コードで、これもそのまま車名になりました。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.daihatsu.co.jp/yrv/index_hp.htm
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒DOHCターボ、1.3リッター、140ps、トルクは18Kg。燃費は10・15モードで15.6Km/Lと公表されています。価格は149.9万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、11.8Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は67dBでした。

ウィ・ドゥ・コンパクトなボディ・サイズは、全長3765、全幅1625、全高1565、重量は950kg。

YRVネーミングの由来は、Youthful(若々しいスタイリング)、Robust(たくましいボディ)、ViVid(ヴィヴィットな運動性能)の頭文字だそうです。

ダイハツの人は「走る楽しさを追求した、快感コンパクトなスポーティー・ワゴン」とアピールしていました。

試乗しながら三本さんは、「1.3リッターエンジンで世界最強ではないか」とコメント。

トヨタ・ヴィッツの1リッターエンジンはダイハツが提供していますが、そのエンジンを1.3リッターへスケールアップしてターボ化。

小さくて軽いボディに高い動力性能で、高速道路では1.3リッターとは思えない余裕の走り。

ステアリングは「軽くもなく重くもなく巧みな設定」。操舵感は機敏でスポーティな味付け。キビキビ感がウリのRVです。

山坂道では「余裕があるから変速が少ないようだ」とのこと。また、「ATの変速ショックが少ないなあ」と言っていました。ATはダイハツ自社製のようです。

この価格でハンドルにシフトボタンがついています。ダイハツでは「ステアシフト」と呼んでいるようですが、これも「変速がスムーズだ」となかなかの出来。

背が高いわりにロールは少なめ。ちょっとかためな足回りが乗り心地を犠牲にしているようです。

4速のATはコラムシフト。操作性に優れ、工夫されたかたちをしています。

でも三本さんのツッコミとしては、「シフトのレバーがインパネを隠す」とのこと。最近ではオシャレなセンターコラムが主流になってきました。

でもセンターに配置することでコンソールが出っ張って、足元のスペースが狭くなるケースもあります。昔ながらのコラムシフトはカッコ悪かったけど機能的でした。

「一体整形加工のインパネづくりはうまくなった」と出来栄えをほめていました。しかし「デザインの上で上質感が表現しきれていない」との厳しい指摘。モノはいいけどデザインが悪いといったところか。

メーターの色にツッコミが入ります。三本さんはオレンジ色や赤とかが好きではありません。「見づらい。白がいいのでは」と言っていました。ダイハツの人は「若々しいスポーティさを演出している」とのこと。

私はよほど見づらくなければ何色でもいいですが、文字盤が小さすぎるのは見づらいと感じます。ただユーザーになってしまえば針の位置を覚えてしまうので、さほど不満としては上がらないようです。

三本さんはいろんなクルマを入れ替わり立ち代わり試乗するので、違和感をモロに訴えるのだと思われます。

ひさびさにシートをホメた三本さん。助手席から運転席へ移動できるセパレートのベンチシート。織りの生地で、見た目より座って良さがわかるタイプ。ホールド感もあるようです。アームレストもしっかりついています。

後席は前席より75ミリ座面が高くて、後ろでも前方の見晴らしがいいようです。「後席を前席より高くする」ことはたいへん効果的だと思います。

私のクルマも後席の座面が高くなっており、たったこれだけのこと?が同乗者に好評です。前方の見晴らしがいいのは乗員に開放感を与るし、精神的にも気分がいいようです。

ヘッドクリアランスに余裕のあるクルマでないと逆に狭くなってしまうので、すべてのクルマには出来ないことかもしれません。セダンでもこれが出来れば、同乗者のセダン評価も変わってくるのではないでしょうか。

クルマは確かに広くなりました。しかし「快適に思わせる演出」が十分に追求されているのでしょうか。

シートにSOFI(ソフィ)という一見ダサイ文字が書いてあります。これはダイハツの「衝突安全インテリア」に適合している証。

なんとSRSカーテンシールドエアバックやサイドエアバックを採用。また乗員が内装から受けるダメージを最小限におさえるため、頭などがぶつかりそうな箇所に衝撃吸収材を施したりしています。

TAF(タフ)という安全ボディとあわせて、ダイハツ安全についてかなり気合を入れている印象を与えています。

ウィ・ドゥ・コンパクトを主張するにあたって、小さいことで安全性に少しでも抜かりがあってはツッコまれる、という意識があるんだと思います。

ダイハツは、軽自動車以上~排気量1300ccまでをコンパクトな小型車として考えているそうです。

「コンパクトな小型車」というと、現状では価格もコンパクトにおさえなければなりません。ウィ・ドゥ・コンパクトを実践するのはなかなか困難だと想像します。

先週のセルシオもすばらしかったけど、YRVも評価したいです。セルシオはヘビー級で730ポンド(万円)、そのウエイトに恥じない実力あるチャンピオン。

YRVはライト級で150ポンド(万円)。この小さな挑戦者がチャンプになれるかは、市場の評価が必要です。

(妄想)
三清さんにはソリッドで美しいレッドが似合うと思います。

フィアット・プントやVW・ポロもいいけど、真っ赤なYRVもイケてます。

三清さんのルンルンドライブで、私もお買い物にお付き合い。コンパクトなボディは、都心でストレスになりません。高い視線と広い視界は、渋滞でもイライラを軽減させます。

季節がらお買い物がたくさん。さらにルンルン度が増す三清さん。都会の並木道を走りながら、パノラマ・ガラスルーフから見えた秋の夕やけが美しかったです。

★次週の予定
日産・ブルーバードシルフィ